お知らせ

介護業界活性化のために思う事(神長誠コラム)

2018年09月28日
お知らせ

平成12年に介護保険制度がスタートして18年が経過しました。
何回かの大きな改訂を経て、介護保険制度は、今や国民の生活になくてはならない制度になりました。
一方で介護業界の人手不足が今、深刻な社会問題となっていることもご承知の通りです。
この18年間を振り返りますと、これまでは主に利用者側の立場から、その利便性が議論され改訂が行われてきましたが、
これからは「介護サービスの提供者側の立場からも様々な改善を議論する必要がある」と考えます。
介護業界を魅力ある活性化された業界に変えていければ、人材も集まり、介護の質も向上し、巡り巡って利用者の満足度も
向上するという流れは、今、豊島区で行っている選択的介護のモデル事業の目的と一致するものです。
介護業界の活性化によって家族の介護のために自分の夢を諦めてしまうと言う介護離職も減少し、すべてが良い循環へと
転換していくのです。
介護業界に良い人材を集め、育てていくためには、介護職員の処遇改善、生涯賃金の改善、現場での様々なハラスメント
の排除、介護職員が明るい人生設計を描けるキャリパス制度の確立などがキーワードとなり、行政も様々な支援策を
実施しています。
しかし、これらの施策だけでは、介護人材の定着率は改善しないだろうと私は考えています。
今、業界全体の課題として考えなくてならないのは、中間管理職の育成です。
集まった人材を育て、仕事の意義や遣り甲斐を説き、労働環境を整備してこそ、人材は、定着していきます。
今までのような単なる介護技術の伝達に留まらない人間力のある現場のリーダーを介護業界として育成していく必要が
あるのです。
しかしながら、介護業界は、自社の教育訓練制度を持たない中小零細事業所の集まりで、共通教育がしにくい環境であり、
それがまた、若手の定着率を下げていくと言う悪循環を生んでいます。
介護業界全体のレベルアップのためにも優秀な中間管理職の育成が業界と行政の最重要課題だと強く感じています。
                                           代表取締役 神長 誠