お知らせ

神長誠の高齢者福祉行政コラム その1「老人の孤独」

2016年11月16日
お知らせ

「わたしゃ、家に帰ると三日も四日も喋らないよ。だって、一人だから、話す相手がいないんだもん。
だから、ここに来るのが何よりの楽しみ。」
そう言って、無邪気な少女のように私に語り掛けるのは、シルバーフィットネス(弊社が運営するデイサービス)に通う利用者のおばあちゃん。
シルバーフィットネスに通う約半数の方が、一人暮らしの老人です。
「どうせ、家に帰れば一人だから・・・」と言う言葉を利用者の皆さんは、よく口にします。                       

東京では、加速度的に核家族化が進み、それ故に様々な問題を生み出しています。
待機老人、待機児童、介護離職、皆、根っこは同じです。
一昔前の三世代同居を懐かしんでも仕方ないことではありますが、こうした老人の孤独を少しでも癒してあげたいと言う気持ちでいっぱいです。
デイサービスに通う高齢者達は、ただ単に運動やレクをするために通っているのではなく、ここに集まってくる仲間達とのコミュニケーションを何よりも大切に思っています。                       
しかしながら、このようなコミュニティとしてのデイサービスの役割は、介護保険では、ほとんど評価されていません。

また、介護保険や総合事業に救済されない元気なお年寄りは、更に孤独な状況に置かれていて、行き場のないお年寄りがゲームセンターやマクドナルドや百貨店の中でひたすら、時間を潰している姿を見かけることがあります。
世界一裕福な財政を持つ大都市東京でこんな現実があるなんて、悲しいですね。
公助の限界がある一方で、高齢者のニーズは益々、多種多様化し、拡大していきます。     
事業者を規制で縛るだけではなく、自由競争の要素を取り入れ、もっと民間の力を活用することを考えたほうがいいのではないでしょうか?

「高齢者が夢と希望と誇りを持って生きていける希望の都市」を是非、実現していってもらいたいものです。

                                                        神長誠